HOME >> FAQ >> 【パラソル】レースの種類
レース使いのパラソルは、日差しの強い季節を、優雅な気持ちで過ごすために欠かせない、永遠のアイテムです。それぞれのパラソルのデザインにふさわしい、様々な種類のレースが使われており、パラソルの表情をより豊かなものにしています。2本目、3本目に。そして特別な日の1本としてお勧めします。
ボビンとは小さな糸巻きを意味します。4本の糸を単位とし、レース用のクッションに図案をのせ、ピンを打ちながら、ボビンに巻いた糸を<ねじる><わたす>の二つの操作の繰り返しによってつくられます。歴史は古く、16世紀にイタリア、フランドル地方に登場したのが始まりです。
イタリアのトーション地方で生まれ、ドイツのバーメンで育ったといわれるレース。手芸レースを機械化したもので、古くからヨーロッパ全域の民間に親しまれ、主に縁飾りやインサーション(差込み)に使われます。
刺繍によってつくるレースの総称で、基本的であると同時に今日的なレースの技法の一つです。ローン・ジョーゼントなどの薄地やチュールにカットワーク、アイレットワーク、ドロンワーク、アップリケなどの刺繍を施して、透し模様をつくります。ここから古くはニードルポイントレース、新しくはケミカルレースが生まれました。
※サンプルはオーガンジーエンブロイダリーレース
1880年代にドイツとスイスで始まった、重厚感のあるルポントレースを模倣したもので、絹または水溶性ビニロンの基布に綿の糸や毛糸で刺繍機によって刺繍した後、強アルカリ性溶液で基布を溶かして刺繍だけ残し、透し模様を作ります。
フランスのチュール布でつくられたメッシュレースで1774年~1793年にかけて流行し、その後、機会編レースに変わりました。豊富に使用できる幅広のレースとして普及し、おもに絹、ナイロン、木綿糸などでつくられた網目レースや模様入りレースがあります。
※サンプルはチュールレースにエンブした物
チュールエンブロイダリーレース
1960年代に一般化したラッセル編機による機械レースの一つ。リレーレースに類似したレースで薄く平らな仕上がりが特徴です。衣服、衣服のトリミング、室内装飾品等広い範囲にわたって用いられています。主にナイロン、レイヨーン、綿糸などで編まれます。
ドイツのバテンバーク市産のブレード(テープ状の平ひも)でつくった事からこの名がつきました。細いブレードでデザインに従って様々な形を描き、それを糸で装飾的なステッチをいて固定しつくります。日本には明治末から大正初めにかけて伝わり、ブレードの代わりに綿やキュプラ、絹などの布のバイヤス地を管状に縫ったものが用いられました。